介護業界の出世ルートって?今さら聞けない基礎知識
介護職関連資格
「介護の仕事に興味はあるけれど、資格がないから不安…」
「今の働き方から、どうやってステップアップすればいいんだろう?」
そんなあなたに、今回は介護職のキャリアアップの王道ルートをご紹介します。
未経験からでも着実にステップアップでき、国家資格を目指せるのが、介護職の大きな魅力。
一つひとつの資格が、あなたの自信と仕事の幅を広げてくれますよ。
Step1:まずは“初任者研修”から!介護の「はじめの一歩」
介護職の入り口となるのが「介護職員初任者研修」(旧ホームヘルパー2級)。
介護の基本的な知識やスキルを学ぶ、いわば介護の入門資格です。
- どんな人向け?: 未経験の方、無資格の方
- 修了までの目安: 約1~3ヶ月(通信と通学の併用が主流)
- 取るとどうなる?: 利用者さんの身体に直接触れる「身体介護」(入浴や着替えの介助など)が一人で行えるようになり、仕事の幅がぐっと広がります。「学んだ知識があるから大丈夫」という自信にも繋がりますよ。
Step2:“実務者研修”で専門性を高め、国家資格への挑戦権を!

次に目指したいのが、より専門的な知識と技術を学ぶ「介護福祉士実務者研修」。
これは、国家資格である介護福祉士になるために必須の資格です。
どんな人向け?: 介護職としてさらにステップアップしたい方
学ぶこと: 認知症ケアや医療的ケア(たん吸引など)の高度な知識と実践スキル
無資格・未経験からでも受講できますが、初任者研修を修了していると、受講科目の一部が免除され、短い期間で取得可能です。
この研修を修了することで、現場での対応力に磨きがかかり、利用者さんの状態変化の理由がより深く理解できるようになります。
Step3:国家資格“介護福祉士”で、介護のプロフェッショナルへ!
介護現場における唯一の国家資格が「介護福祉士」です。
社会的信用度も高く、介護のプロとしてキャリアを築いていく上で、大きな武器になります。
受験資格(実務経験ルートの場合): 実務経験3年以上 + 実務者研修の修了
合格率: 近年は70~80%台で推移しており、しっかり準備すれば合格を目指せる資格です。
取るとどうなる?:
- 資格手当などで給与アップが見込める職場が多い。
- チームのリーダーや新人教育を任されるなど、活躍の場が広がる。
- 経験を積めば、生活相談員やケアマネジャーなど、他職種へのキャリアチェンジも視野に入ってきます。
✨ 資格取得を全力で応援!支援制度を活用しよう
「働きながら勉強するのは大変そう…」と感じるかもしれませんが、心配いりません。
資格取得支援制度のある職場: 研修費用を負担してくれたり、勤務シフトを調整してくれたりする職場が増えています。
自治体の助成金: お住まいの市区町村で、研修費用の助成制度が用意されている場合があります。
ハローワークの教育訓練給付金: 一定の条件を満たせば、受講費用の一部が戻ってくる制度です。
資格取得のハードルは、思ったよりも高くないかもしれません。まずは職場や自治体の窓口、ハローワークに相談してみるのがおすすめです。
おわりに

介護業界は、「働きながら、自分のペースで成長できる」環境が整っています。
未経験からスタートし、コツコツと学びを重ねて国家資格を取得した先輩たちが、現場にはたくさんいます。
あなたも、誰かを支えるプロフェッショナルを目指して、キャリアアップの第一歩を踏み出してみませんか?