介護士さん(夜勤)の1日ってどんな感じ?現場のリアルなスケジュールを大公開!
介護サービス
「介護の夜勤って、何をしているの?」
「一人で見るのは不安…」
大好評の「一日のスケジュール」シリーズ、ついに最終回!今回は特別養護老人ホームで働く介護福祉士・Sさんの【夜勤シフト】に密着します。
利用者さんの“穏やかな夜”を守る、責任感と優しさが光る夜勤のリアルをご紹介します。
そもそも「夜勤」ってどんな感じ?

一般的に、「16:00〜翌朝10:00」頃までの長時間勤務(間に2時間程度の休憩あり)となります。
日中の喧騒とは違い、静まり返った施設内で、少人数のスタッフが利用者さんの安全と安心を守ります。
【Sさんの夜勤スケジュール】
🌙 16:00〜 出勤・申し送り・夕食準備
出勤したら、遅番スタッフから「申し送り」を受け、日中の利用者さんの様子をしっかり把握します。これが夜間のケアプランを立てる上での重要な情報源に。その後、夕食の配膳や、食後の薬の準備を行います。
🍽️ 18:00〜 夕食介助・就寝介助
遅番スタッフと協力しながら、夕食の介助を行います。食事が終わったら、パジャマへの着替えや歯磨き、トイレ誘導など、利用者さん一人ひとりのペースに合わせて就寝の準備を進めます。「ゆっくりお休みくださいね」と声をかけ、安心できる環境を整えます
👀巡回 21:00〜 / 23:00〜 / 1:00〜 / 3:00〜 / 5:00〜
定期巡回(ラウンド)と記録
夜勤のメイン業務は、フロアの定期的な巡回です。利用者さんがベッドから落ちていないか、呼吸は穏やかか、室温は快適かなどを確認して回ります。また、おむつ交換が必要な方の排泄介助もこの時間に行います。
巡回以外の時間は、日中のケア記録を確認したり、自身の行ったケア内容を記録したり。静かな時間ですが、気は抜けません。
Sさん:「物音や小さな寝息にも耳を澄ませています。皆さんが安心して朝を迎えられるように見守るのが、私たちの役目です。」
☀️ 6:00〜 起床介助・朝の準備
朝の光が差し込む頃、利用者さんの起床介助が始まります。着替えのお手伝いや、洗顔、トイレへの誘導など、新しい一日を気持ちよくスタートできるようサポート。並行して、朝食の準備も進めます。
🍚 8:00〜 朝食介助・早番スタッフへの申し送り
出勤してきた早番スタッフと協力し、朝食の介助を行います。フロアに活気が戻ってくる時間です。
そして、夜間の利用者さんの様子(睡眠状態、排泄状況、変わったことがなかったかなど)を早番スタッフへ正確に申し送ります。この「バトン」を渡したら、夜勤の業務は終了です。
夜勤は不安…という方へ
「少人数で、もし何かあったら…」と不安に思う方も多いですよね。
でも大丈夫。多くの施設では、最初は先輩と一緒に入る「見習い夜勤」からスタートしますし、緊急時には看護師やオンコールの職員に連絡できる体制が整っています。分からないことや不安なことは、日中のうちに先輩に確認しておくことも大切です。
おわりに

Sさんはこう話してくれました。
「夜勤は責任も大きいですが、無事に朝を迎えられた時の安堵感と達成感は格別です。利用者さんの穏やかな寝顔を見ていると、この仕事をしていて良かったな、と心から思います。」
「早番」「遅番」「夜勤」と、3つのシフトをご紹介しました。時間帯によって役割は違いますが、どれも利用者さんの暮らしを支える、かけがえのない仕事です。
このシリーズが、あなたの「介護の仕事」への理解を深める一助となれば嬉しいです。